ローカルサーバーを簡単に構築してwordpressサイトの動作をチェック!

目次

1.ローカルサーバーとは?

HTMLで構築されているサイトであればファイルをサーバーにアップロードしなくても、
パソコンのブラウザで表示の確認などができますが、
wordpressなどのphpサイトはPHPが動作するサーバーにアップロードしてからでないと動作しないので、
サイトの表示の確認ができません。

ローカルサーバーは自分のパソコン(ローカル)にPHPが動作する擬似サーバーを作り、
その擬似サーバー内でPHPサイトを動作させて、サイトの確認や構築をすることができます。

2.すごく簡単にローカルサーバーが設置できます!

ローカルサーバーのツールと言えば「XAMPP」が有名ですが、XAMPPは設置までに若干手間取ります。
それでも昔のXAMPPに比べればすごく簡単に設置できるようになりましたが、
初心者の方にはちょっとだけ難しいかもしれませんので、XAMPPよりもっと簡単なツールを紹介します♪

そのツールというのが「Instant WordPress」です。

Instant WordPressはインストール不要なので、解凍したフォルダ内で動作します。
インストールがいらないので、デスクトップなどにInstant WordPressのフォルダを置いておいて、
そこでツールを使うこともできますし、USBメモリなどに入れて持ち歩く事もできます。
動作も軽くて便利なツールです。

3.Instant WordPressのダウンロードと設置方法

まず「http://www.instantwp.com/」にアクセス。

instans_WP_01

上記の画面になるので、「Download Now」をクリック。(※ サイトキャプチャは2015/3/1現在のもの)

instans_WP_02

次に上記のページに移るので、「Download Instant WordPress」をクリックしてツールをダウンロードしてください。
ダウンロードしたファイルをダブルクリックすると下記のようなウィンドウがでてきます。

SnapCrab_NoName_2015-3-3_9-2-50_No-00

上記のウィンドウが出たら「はい」をクリック。

SnapCrab_NoName_2015-3-3_9-3-14_No-00

次にこのようなウィンドウがでます。
これは「どこにインストールするのか」ではなく、「どこに解凍するのか」です。
Cドライブのプログラムフォルダなどでもいいのですが、
デスクトップなどにおいておいた方が使いやすいと思います。
使いやすい場所に解凍して置いておきましょう。

解凍が済んだら、ローカルサーバーの構築はこれでもう終了です!

4.Instant WordPressの使い方

解凍したフォルダを開くとすると下のようになります。

instans_WP_03

InstantWP.exe」をダブルクリックしてツールを起動させます。

instans_WP_08

ツールを起動させると上のようなウィンドウが表示されます。

WordPress Frontpage → wordpress(サイト)のTOPページにアクセス
WordPress Admin → wordpressの管理画面にアクセス。(ログイン画面が表示されます)
Plugins Folder → wordpressのプラグインフォルダに直接アクセスできます。
Themes Folder → wordpressのテーマフォルダに直接アクセスできます。
MySQL Admin → php My adminの管理画面(ログイン画面が表示されます)
Documentation → 「Instant WordPress」の公式サイト。英語ですが使用方法が記載されています

wordpressは本来ならデータベース名やパスワードを入力してインストールさせますが、
もうデータベース名やパスワードの設定はあらかじめ済んでいる状態なので、
「Wordpress Admin」をクリックするだけでwordpressのログイン画面を表示させることができます。

wordpressの管理画面に入るユーザー名やパスワードもあらかじめ決められています。

ユーザー名 → admin
パスワード → password

になっています。

④のThemes Folderをクリックすると、「/wordpress/wp-content/themes/」に直接アクセスできますので、
ここにwordpressテンプレートを入れます。

5.wordpressを起動

「Wordpress Admin」をクリックすると、おなじみのwordpressログイン画面が表示されるので、
user名とパスワードを入力して管理画面に入りましょう。

SnapCrab_NoName_2015-3-3_10-39-51_No-00

wordpress管理画面に入るとデフォルトでは英語表記になっています。
これを日本語に変えてみましょう。

instans_WP_05

Settings」→「General」をクリック。

instans_WP_06

instans_WP_07

次に「Site Language」で「日本語」を選択して「Save Changes」をクリック。

SnapCrab_NoName_2015-3-3_10-41-19_No-00

すると上記のように日本語化されます。
このあとは通常のwordpressと使い方は同じです。
プラグインをインストールしたり、wordpress自体を最新バージョンにしたりお好きなようにどうぞ♪

この「Instant WordPress」内で動作するwordpressサイト(テンプレート)なら、
他のレンタルサーバーなどで、ほぼ動作します。

「レンタルサーバーにアップしたのにデータが反映されない」「サイトの表示がおかしい」
「ファイルがおかしいのか?レンタルサーバー側がおかしいのか?」
などとお困りの時は「Instant WordPress」で確認してみてください。

もちろん「元々テンプレートとの相性が悪い」「バグがある」といったプラグインやスクリプトなどを後から導入してしまった場合は、
ローカルサーバーでも動作しなかったり、表示がおかしくなってしまう場合があります。

■ 検証をはじめるときは

・ ダウンロードしたままのテンプレートファイル(カスタマイズなし)を使う。
・ 弊社で推奨しているプラグイン以外は入れない。
・ アクセス解析などの他のスクリプトのコードなどは記述しない。

「Instant WordPress」や「XAMPP」などのローカルサーバーではきちんと表示されるのに、
「レンタルサーバーにアップしたらうまく表示されない」「データが反映されていない」と言った場合は、
レンタルサーバー側の不具合やキャッシュの可能性が高いです。
ローカルサーバーでもレンタルしたサーバーでも、WordPressインストール&テンプレート適用後はきちんと動作するが、
プラグインや他のスクリプトを入れたら動作や表示がおかしいなどといったときは、
導入したプラグインやスクリプトが原因になっていると思われます。
カスタマイズしたらおかしくなってしまった。ローカルサーバーに元の(カスタマイズ前の)テンプレートを入れて確認したら、
ちゃんと動作しているというときは、カスタマイズのミスです。(HTML、CSS、PHPなどの記述ミス)

■ 検証以外にも使えます♪

サイト公開前にいっきにローカルサーバーでサイトを構築して、
そのデータをエクスポートし、本サイトに構築したデータをインポートすることもできます。
「投稿」「固定ページ」「カスタム投稿タイプ」「メディアファイル」などのデータをエクスポート&インポートできます。

データのインポートはwordprressプラグインが必要になります。
ほとんどのデータをエクスポート&インポートできますが、
後からインストールしたプラグインや弊社テンプレートの「オプション設定」のデータはエクスポート&インポートできません。
(※ プラグインによってはできるものがあるかもしれません。データベースの知識がある方でしたら、データベースを丸ごとバックアップすることもできます。)

いろいろなデータベースバックアッププラグインがありますが、
wordprressデフォルトにないものはエクスポート&インポートができない場合が多いようです。

■ 注意点

検証を行うときに、使ったことのあるサーバーで行うと、うまく検証が行えないことがあります。
テーマやプラグインをインストールして適用すると、そのテーマやプラグインの設定情報がデータベースに書き込まれます。
この設定情報はテーマやプラグインをアンインストールしてもデータベースから消えないことがありますので、
他のテーマを後から使用すると、残っている設定情報が新たに導入したテーマに影響する場合があります。

そうならないように検証はひとつひとつ別の「Instant WordPress」で行いましょう。
一回使用した「Instant WordPress」は削除して新しい「Instant WordPress」で検証を行うようにしましょう。